【12月市議会定例会一般質問】
平成27年12月7日の八幡浜市議会において竹内市議の一般質問および答弁を要約してお知らせします。
竹内市議より質問
来年より満18歳以上の人が有権者とされるにともない、高校生達へ、選挙の際どのように考えて投票すべきかをどう教えればよいか、全国各地の自治体および教育委員会は、対策に追われております。
八幡浜市の教育現場でも、何らかの主権者教育の準備しつつあることでしょう。先日当市でも行われた「こども議会」もまた、その一つと位置づけられるのではないかと思います。
有権者として「今この地域では何が問題か」「その問題に対し、どんな手立てが取られてきたか。その結果はどうであったか」「その経緯を踏まえ、これからどのように新たな方策を取ろうとしているのか、また取るべきなのか」など、地域の課題に対し取られてきた政策、およびその結果の評価、近い未来に行われようとしている政策に対する考え方など、現実の地域政策に関して学べる教育が存在しません。有権者のほとんどは政策に関してよくわからないまま20歳を迎えてしまっているのが現状ではないでしょうか。
18歳の若者が地域の課題に興味を持ち、自ら考え、一票を持て余さないようにするための方策が必要です。そこで前述の「こども議会」が大いに力を発揮するのではと思います。現状、同イベントに参加する子供たちは、若者の中でも地域政策に興味がある層と考えられます。この興味を持っている層の子供達に働きかけ、興味が薄い層の子供達にも働きかけてもらうのがよいのではないでしょうか。
そこでまず、「こども議会」のイベントとしての性質を少し変えてみるのもよいかと思います。現状、同イベントは地域政策に関する知見を深め、議論を行うというよりも、議会というものはどのようなものか、単に体験して終わるだけのイベントという性格が強いように思われます。
各学校に政策研究を行うための文化部を設けて政策研究の場を認めることかもしれませんし、各公民館に同様の研究の場を設けることかもしれません。
18歳で有権者となる時代、地域政策に対する知見を深め、生きた教育を受けさせることが必要なのではないでしょうか。それはそのまま、現在の有権者全体に対する、生きた有権者教育になるものと思います。
以上、新たに18歳の有権者へ、「こども議会」を用いた諸政策及び選挙への意識付けに関して提案いたします。市は18歳有権者に対し新たに取るべき施策をどのようにお考えか、お伺いします。
市長(大城 一郎)
選挙権年齢の引き下げに伴い、来年夏に予定されている参議院議員の通常選挙におきましては、高校3年生の一部の生徒が選挙権を得ることになり、この18歳選挙権の実現によって、全国では240万人、当市では約700人が有権者の対照になると見込まれております。
近年若者の政治離れが問題視される中、本市におきましても、今回の選挙権年齢の引き下げを若年層世代全体への選挙意識向上の機会と捉えているところです。
竹内議員からは、こども議会を例とした提案をいただきましたが、特に新たに有権者となる高校生諸君が対象であることを考えたとき、1回につき高校生1クラス程度の人数を対象に地方自治講座あるいは市政講座といったものを開催し、意見を交わす中で投票に参加し、意思を表明することの大切さを理解いただくことも一案ではないかと考えているところであります。
教育長(井上 靖)
それでは、小・中学校における主権者教育について回答させていただきます。
現在小学校では、6年生の社会科において政治の仕組みや政治の働きと国民の生活について学習をしています。また、中学校の社会科においては、議会制民主主義の仕組み、選挙権の拡大や選挙の意義、さらに国民と政治をつなぐ政党とか政治参加と世論について学習をしております。こうした教科の学習のほかに、各学校におきましては、児童会や生徒会の役員改選時に選挙管理委員会を立ち上げ、立候補者受け付け期間や選挙運動期間を設けて、一般に行われる選挙日程に沿った活動を展開しております。
議員御質問の政策を研究する活動を中学校の部活動で一律に持つということは難しいと思われます。ただ、現在も各学校におきまして、総合的な学習という時間の中で、身近な暮らしを見詰め、考え、見直していく探求的な活動を、学習を行っております。
福祉、環境、人権、産業などといった領域で本市の現状を深く考え、未来を思考する学習を進める中で、よりよい暮らしを実現するための提案を持ち、校内で発表し合ったりするような場を持っております。このような取り組みをさらに充実させていくことが、将来有権者となる子供たちの主権者意識の向上につながるのではないかと考えます。
竹内市議
18歳で有権者になるに伴い、若者たちも政治や選挙に無関心で何も考えていないわけではないと思います。居場所と出番を用意することで思い切って任せることで若者たち自分なりのやり方で主役になってくれると思います。学校のほうも、多くの行事でなかなか調整が難しいと思いますが、ぜひともこども議会の開催をふやしてもらい、小・中高校生が経験することで将来の八幡浜の力になってくれることと思います。こども議会の開催の機会をふやしていただくよう強く要望して私の質問を終わります。
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